技術コラム

精密度に合わせた加工方法とは

◆精密加工とは

精密加工とは小さい表面粗さ(製品の面粗さ具合)と高い寸法・形状精度を達成する加工のことです。

概ね0.001~0.01mmレベルでの加工が要求されます。

名称 水準(目安) 加工方法・設備 概略
汎用加工 0.01~0.1mmレベルの精度

「型」を作り、

その型で製品形状を加工

単品種大量生産向け

加工易・低コスト

汎用加工機

単品・多品種少量生産向け

作業者の力量が精度に影響

NC加工機

多品種少量生産

(精度の厳しくない一般製品)

精密加工

「マイクロレベル」の精度

☞ 1μm=0.001mm

NC加工機・

研削盤・ワイヤ放電等

一般製品・精密部品等

通常の機械で出せる精度

超精密加工

「ナノレベル」の精度

☞ 1nm=0.001μm

超精密加工機・

エッチング(溶解加工)等

半導体・光学機器等

特殊な設備・処理等が必要

 

超精密加工、精密加工、汎用加工の違いについて

 

◆まとめ

  • 精密加工では、マイクロスケール(0.001~0.01mm)での精度が要求されます。
  • 精度を上げるようとすると、設備や手間がかかるため、加工コストが上がります。
  • 必要な加工方法・設備・工具を選出し、不要な精度の要求は避ける必要があります。

 

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