技術コラム

ヘール加工とは?特徴やポイントを徹底解説!

ヘール加工とは

 ヘール加工とは、ヘールバイトを使い高気密パッキン溝を加工する加工方法のことを指します。
ヘール加工専用の制御システムを搭載することで、ヘールバイトを使用したシール面加工が可能になり、仕上げ作業を簡略化、または省略出来るようになったのです。佐渡精密では「ヘール加工制御」を搭載したマシニングセンタを保有しており、パッキン溝のシール面を高面品位に加工いたします。

 ヘールバイトは一様に、刃先が直線であることが特徴です。ワークへのビビリや食い込みなどを抑制するためにシャンク部をバネ状にしたり、近年では素材の剛性などがより良くなったため、より硬い素材を使った直線型のバイトも増えています。

このヘールバイトを、ドリルやエンドミルのように回転させずに、進行方向に動かして加工を行います。

 

ヘールバイトの写真と図・当社で製造したヘールバイト       ・一般的なヘールバイトの図

 

ヘール加工の特徴

ヘール加工の特徴は、加工時にエンドミルのようなツールマークを残さないといった点にあります。

 

 従来マシニングセンタでのパッキン溝の加工は、エンドミルなどで切削加工をした後、手作業での仕上げを必要としていました。エンドミルは回転しながら加工を行うため、溝加工を行う際に加工部分に円弧状のツールマークを残してしまいます。このツールマークは筋目方向に反し僅かな隙間を生み、空気の流路になってしまうため、パッキン溝の効果を下げかねません。何よりも高気密面で使用することは不可能であると言えます。しかしヘール加工制御を用いれば、バイトを回転させずに進行方向に移動させて加工を行うため、ツールマークを残さず高い気密面を産み出すことが可能となります。したがって、ツールマークを残さないヘール加工は高気密パッキン溝に最適な加工方法であると言えます。被削材の形状や材質に左右されますが、Ra0.1の面粗度を実現可能な加工方法となっています。

 

ヘールバイトとエンドミルのツールマーク

・ヘールバイトのツールマーク     ・エンドミルのツールマーク

 

ヘール加工を行う上でのポイントについて

 前述の通り、ヘールバイトを使用したヘール加工は高気密パッキン溝の加工に最適な加工方法です。しかし「ヘールバイトの折れ」など、加工を行う上での難点がいくつかあります。
それが挽き目の粗さや刃先の角度、形状です。例えば、ヘール加工では工具を進行方向に動かすために刃先の凹凸がそのまま挽き目に転写されますが、この凸凹の大きさ一つでも加工に様々な影響を及ぼします。
 被削材の材質の理解やマシニングセンタの送り速度の調整なども重要ですが、大前提として要求精度や被削材に適したヘールバイトを製作することが重要となります。佐渡精密はこれらの問題を解消するためのノウハウや技術力を磨き続けています。

 

ヘール加工のことなら佐渡精密まで!

 今回はヘール加工について説明しました。ヘール加工は高い面粗度と高気密パッキン溝を実現できる加工方法です。しかし、ヘールバイトが折れてしまうなどのトラブルを防ぐためにも、被削材に適したヘールバイトを選定した上で加工を行わなければなりません。

 

精密金属加工VA/VE技術ナビを運営する佐渡精密株式会社は、ヘール加工に多数の実績がございます。64チタンであればRa 0.076、SUS316であればRa 0.055を実現した実績もございます。これを実現するためにも、ヘールバイトを始めとする多数の工具製作の内製化を行ってきました。

 

 当社は1970年の創業以来、切削加工を中心に、表面処理、熱処理・研削・組立などを加えた精密金属加工のプロフェッショナルとして、様々な精密金属加工を行ってきました。そのお取引先は、医療機器、半導体製造装置、航空機などの、高度な技術レベルを求められる業界のお客様が多く、皆様には大変、ご満足いただいたとの声をいただいております。

近年では、長年蓄積してきた精密金属加工や部品組立の知識を活用して、多くのお客様に品質を維持しながらコストダウンを行うVA/VEのご提案も行っております。

医療機器の部品製作やコストダウンにお困りの方は、精密金属加工VA/VE技術ナビまでお問い合わせください!

 

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